sakaT’s diary

不登校生徒が増えてきました。フリースクールが人気だとか・・・。学校は生徒にとってつまらないところ。うざいところ。・・・なのでしょうね。

333《人を好きになるという事》

 澤井君と川崎君、そして小林さんと山田さんの4人は、保育園で職場体験学習を行った。目立たないが可愛らしい雰囲気のある小林さんは、男子に人気があり、川崎君は、保育園で職場体験をしたいというよりは、小林さんがいるから申し込んだようなものだった。澤井君は、川崎君の連れだった・・・・。

 ところが、保育園の仕事は激務で、休む暇さえない状態だった。そんな中、迎えに来る親が遅い園児が泣き出してしまった。何も出来ずにうろうろする中学生たち・・・。 その時、「お姉ちゃんのお顔を見て!」と、あのおとなしい小林さんが変顔をし出した。園児はあっという間に笑い顔に。

 後日、それが学校で話題になった。「あの時の小林さんのゴリラの真似はすごかったね~」と・・・。その時だった。澤井君が、「オレ、小林のことすごいと思うよ。オレたちはあの時、何も出来なかった。」「小林は恥ずかしがらなくていいよ!あの時、輝いていたと、オレは思うよ」と言った。

長島慶二君
 今日の道徳で、人を好きになるということは、人を尊敬することだと学びました。今でも尊敬する人は一人います。性格的にいうと、いつもみんなの側にいて、勉強が出来る奴。それが僕の憧れの人です。付き合いがいい人というのかも知れませんが、でも尊敬できる人です。いつもみんなの輪の中には奴がいて、それが一番うらやましかった。そして、僕より勉強が出来るんです。最初は、そいつにむかついていました。でも、その気持ちがどうでもよくなって、すごいな、うらやましいなというふうになっていきました。今、そいつと僕は友達です。僕のいつも近くにいてくれます。こいつは大切にして友達にしていかなければならないと思いました。

 この話は、ゴリラの真似をして、そこを尊敬できるというよりは、自分にないところを認めることが出来る人なのかなと思いました。自分も人それぞれ個性があると思っています。だから、その個性というものを十分に発揮できるようにしてやりたいと思っています。みんな自分にないものを持っています。だからこそ、それを受け入れたい、認めたいんです。心底寂しい思いをしている子がいるかも知れないです。でも、その子と話し合い、打ち解けられるかも知れません。友達になれるかも知れない。

風祭総司君
 ゴリラの真似をした彼女を好きになったを読んで、僕は人が好きになることが少し恥ずかしいことだと思っていたけど、人を好きになるということは、その人を尊敬して好きという感情が生まれるのだなと思いました。尊敬できる人は、普段は明るかったり、逆に暗かったりする人もいるけど、何か真剣に取り組んだり頑張ったりした時、その人の新しい一面を知った時に、その人のことを尊敬できるのではないかなと、僕は思います。


香坂みどりさん
 授業の最初に「人を好きになるってどういう事」といわれた時、私は「え?」と思いました。多分すぐ答えられる人は、ちょっと不思議な人じゃないのかなと思ってしまいました。

 でも、この授業を聞いたら、男子(異性)だけでなく、女子(同性)でも、好きになる瞬間があると思えました。控えめな子が何かを一生懸命にやっていたりすると、「こういう一面があるんだ」って嬉しい気持ちになるし、逆にイメージと違う悪い一面を見ると残念な気持ちになります。

 私はよく変顔をするけど、小林さんのように園児のために恥をかいても、みんなの前でゴリラの真似をするなんてすごいと思いました。

 人に尊敬されるのはすごく難しい事だと思うから、人に良いなと思われる行動が取れるようになりたいです。そして、自分に悪気なくやった行動は、その子にとってすごく嫌なこともあるのでよく考えて行動したいです。


沼川西中学校     2年4組 学級通信 №11 平成25年5月27日(月)

※生徒名、学校名は、実名ではありません。

 これを話し合いで授業を進めていったらどうなっていたのでしょう。多分、茶化す生徒が出てきて何も深まる事なく、それどころかクラスの雰囲気はとても悪くなって終わると、私は想像します。

 自分に向き合うことに、他人はいらないと思います。「このことについて、あなたはどう思う?」そこに、人の意見はいらないのです。まずは、自分の意見を言うことが、道徳では大事だと思います。「このこと」というテーマ(資料)に対してどう思うか。それが全てです。

 なぜなら、「このこと」を伝えるのが担任だからです。教師だからです。大人だからです。人生の先輩だからです。温かく生徒を育てている責任者が伝えているのです。

 道徳は、批判の場ではありません。素直に自分に向き合う時間です。

 そして、その素直な生徒の気持ちを学級便りに載せる。これを読んだ友だちはどう思うでしょうか?

 普通に落とし物を拾うクラスになるに決まっているじゃないですか。普通に係でもないのに手伝う生徒が沢山出てくるに待っているじゃないですか。

 ここに私のクラスが思いやりを持ったクラスになる理由があるのです。


佐野元春 風の中の友達