sakaT’s diary

不登校生徒が増えてきました。フリースクールが人気だとか・・・。学校は生徒にとってつまらないところ。うざいところ。・・・なのでしょうね。

308《「君の仕事には心がないなぁ」》

「君の仕事には心がないなぁ」
 幼稚園から有名な私立の学校で学習し、その後の小学校や中学校、高校も有名な学校に通った「秀才」。大学では東京の国立大学に入ったが、優秀なのは変わりなく、とうとう学力トップで卒業した。その彼が有名な企業に就職し、てきぱきと仕事をこなしていた時に、ふと先輩から言われた言葉「君はすごいなぁ。何でもできる!…でも、心がないんだよなぁ」
 「心がない?!そもそも心とはどこにあるのか?」その「秀才」はとことん考えた。人生最初の挫折を味わった彼は、結局企業も辞めてしまう。その「秀才」もすでに80歳を迎え、お坊さんとして修行を積んでいるという。
 その彼が、「何となくですが、分かった気がする」という心のありか
 ドアを閉めれば、その手に現れる。「おはようございます」と言えば、その言葉に現れる。きっと睨めば、その目に現れる…。ちょっとした仕草にその人の心を見ることができるという…。

生徒A 
 私は、最初に「ビリーブ」を聞いて、「男の子なのに歌が上手だな」と思いました。その後に女の子の歌を聞いて「あれ。ちょっと音がはずれているな」と思いました。でも全員で歌っている所を聞いたら、全員の歌がきれいにまとまっていて「全員の心が一つになってる」と思いました。曲を聞き終わった後に先生の話を聞いたら、やっぱり男の子は上手で女の子は下手だと分かったけど、そのクラスの人は笑いもしないでその女の子のためにもみんなで頑張ったと聞き、「すごい」と思いました。私達のクラスはその女の子が歌った時、笑う人が少しいました。だけど先生の話を聞いたらみんな何かを感じて真剣に話を聞いていました
 私達もみんなで何かをやる時は、全員の心を一つにして頑張りたいです。そのためにもいつでもみんなのことを考えてまとまりのあるクラスでいたいです。

生徒B

 今日、先生に思いやりと親友についての話を聞きました。僕は昨日給食当番だったのに給食の後片付けの時、容器をみんなが運んでいる時、先生に「〇〇。これ運んでくれ」と言われました。そしたら普通は「はい」と言うけれど、その時は「えー」と言ってしまいました。その後面倒くさがって運んでしまいました。そして今日、先生の話を聞いて思いやりが足りないなと思いました。そして、今あの時親切に運べば良かったと思いました。今度からは親切に素直に受け止めていきたいと思います。

生徒C

 私は先生の話を聞いたりCDを聞いたりしました。正直に言うと頭の中がごっちゃになって放心状態になっていました。
 ただ、自分が今まで感じてきた思いやりは本当の思いやりではないことは分かりました。私の思いやりは、ただ人が喜ぶことをすればいいという形だけのものでした。『形だけじゃ意味がない。そこに気持ちがなくっちゃ』これが私の一番感じたことです。

生徒D
 私は「心のありか」について先生が話してくれるまで、心の事なんて少しも考えたことがありませんでした。私はその人の行動に、その人の心が少し見えているなんて思いませんでした。でもそうなのかも知れない。話を聞いていたり曲を聞いていると、少しだけどその人の心が見えると感じる事ができました

 それから親友って何だろう。私は友達と親友の違いって何だろう。私には友達がいるけど…。と思っていました。でも今日の授業で何でも言えて一緒に喜べてそういうのが親友なんだと少し分かった気がします。先生に言われて心とか思いやりとかそういう少しだけ見える時、友達がたくさん集まる優しい思いやりのある心でいたいなと思いました。そして思いやりのあるクラスにみんなでしたいなと思いました。

緑山中学校1年A組学級通信  平成18年4月19日(水)№8

※生徒名、学校名は、実名ではありません

 普段から、これをしてはいけません。あれをしてはいけません。こんな事に注意しましょうと、小学校から言われ続けている生徒達は、道徳の授業でどのように答えればよいのか、ある程度予想しています。それは、授業を通して感じる事の出来る感覚的なものです。

 本気で考えているのか、それとも今までに学んだ知識から答えを導き出したのか・・・。それを見分ける方法の一つとして、自分を振り返って感想を書いているかという点があります。優等生の回答ではなく、素直に自分を見つめる事が出来ているか。

 道徳の価値は、その1点にあると思います。

 合唱祭に向けて、クラスで歌う曲が選ばれた。それが「ビリーブ」。ところがその唄の出だしは、独唱なのです。そこで選ばれたのが一人の男子。自信を持ってそれはそれは大きな声で歌う事が出来ました。現に合唱祭の本番では、1年生の合唱だったにもかかわらず、2,3年生すべての生徒が顔を上げて聞き入る様子が見られたくらいです。

 ところが、その曲は2番までありました。クラスで話し合ってみると、1番は男子なのだから、2番の出だしは女子の独唱が良いという事になりました。でも、男子に勝る女子はいなかったのです。その中でも一番透き通り声だという事である女子に話が持ちかけられました。突然白羽の矢が立てられたという感じで、初めのうちは拒んできたのですが、真剣に合唱祭の練習をしていたクラスの意向に沿って、その子は引き受けてくれたのです。

 本番。よほど不安だったのでしょう。女子の声は裏返り、かすれ、とても上手かったとは言えない歌声になってしまったのです。「これは失敗したな」と私は思ってしまいました。

 ところが、その女子の独唱が終わり、全員で歌うところになると、今まで練習で聞いてきた歌声よりも遙かに気持ちを込めて歌っているのが分かる歌になっていました。子ども達は、独唱をした女子の気持ちが分かったのだと思います。「みんな、ごめんね」と言っている女子の気持ちが分かったのだと思います。そして「この子のせいで金賞が取れなかったとは言わせない」という教員として忘れる事の出来ないものすごい感情をこの時の生徒は持ってくれたのです。


【合唱曲】 BELIEVE ビリーブ