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sakaT’s diary

不登校生徒が増えてきました。フリースクールが人気だとか・・・。学校は生徒にとってつまらないところ。うざいところ。・・・なのでしょうね。

302《5分間の涙》

 祖母が亡くなった。その亡骸を見ながら父は、子どものように泣いたそれは時間にして5分間だけのこと
 家族は、祖母のおまもりをしながら一夜を明かす。家族は祖母の思い出を話し出した。すると、父が学生の時の話を始めた。音大に通っていた父であるが、家計は苦しく、学費は全て自分でアルバイトをして稼いでいた。ある日、祖母と食事をした時父はトランペットの話をした。買って欲しいというつもりではなかったが、次の日に祖母がトランペットを買ってきてくれたのだ。家にある大事な電話を売って買ってきたのだった。その話を聞いた主人公は、父が子どものように泣いた5分間の重さを知った気がしたのだった。

三池綾さん
 親の大切さは、はっきり言って今私は実感していないような気がする。親が私にやってくれることは当たり前と思っているからだと思う。しかし、よくよく考えてみると、何か嫌なことがあると必ず味方してくれるのは親だし、何かにつけてアドバイスしてくれたのも親。いつも、いつも口すっぱくしてむかつくくらいいっぱい怒ったり注意してくれているのも私の親だった。だから今の私がいる。こう考えてみて、親ってとても大切な存在なんだなぁーと思えた。だから、もう少し、親が私のために言ってくれたことを素直に自分自身のために聞き入れ、生かしていきたいと思う。

坂爪友美恵さん
 「五分間の涙」と話を聞いて私も「親」は世の中で一番大切な存在だというのを改めて感じた。三者面談の時、私の母が真剣に話や意見を交わすのを見ていて私のためにこんなに一生懸命にやってくれているんだとわかり嬉しかった。家でも何かと協力してくれるから感謝したい。「五分間の涙」で、大切な財産であった電話を売って、その代わりにトランペットを息子に買ってやったということで、親の優しさというか、そういうものを感じた。親が本気で私たち子どもの応援をしてくれるのだったら私たちも真剣に自分たちのために応援してくれている親のためにも頑張らないといけないと思う。ずっと親を大切にしていきたい

島谷晴美さん
 親のことを何十万回も「キライ」とか「ウザイ」とか「ムカツク」とか思う。けど、考えてみると「キライ」って言っているくせに何かというと親に頼っているし「ウザイ」って言っている以上に「ありがとう」って言っている。ケンカしたってお互いに謝っていないのに仲直りしているんだよなぁ~(笑)。何でだろう~?けど親はいるとウルサイけど、いないと寂しいんだよなぁ~。スキかキライか。っていうとその時その時で違うし。けど大切か大切じゃないかって言ったら大切だ

緑山中学校 2年学年通信 平成16年2月16日(月) №44

※生徒名、学校名は、実名ではありません 

 普段ずっつあたりまえのように続いていくという錯覚を起こしてしまう家族との生活。当たり前すぎて、面と向かって言えない感情を生徒は持っているようです。生徒の感想を読むとそう感じますし、だから中学生に家族の事を考えさせる事はとても意義がある事だと思えます。

 ところが、道徳の時間を使ってこのように家族と真剣に向き合わせる事ができない先生方は意外に多いのではないでしょうか。これまでに5校を勤務地とし関わってきましたが、上のような授業をしたということをあまり聞く事がなかったように思います。

 この授業は、生徒に内面を見つめさせながら展開する授業で、最初から家族について素直に振り返る事ができるという前提が必要になります。つまり、道徳を「かったりぃなぁ」「つまんねぇなぁ」と、普段から思わせているようだと難しい内容なのだと思います。

 道徳は、担任と生徒が心の底から話し合う事の出来る時間でした。決して、主発問がどーのこーの、ワークシートがどーのこーの何て言って、本来の道徳の意義を、重要性を、価値を忘れてはならないと生徒の感想を読んで思えるのです。

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平成25年度 合唱祭「銅賞」時の記念写真