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sakaT’s diary

不登校生徒が増えてきました。フリースクールが人気だとか・・・。学校は生徒にとってつまらないところ。うざいところ。・・・なのでしょうね。

285『ガシャガシャガシャ・・・』(第17章)

 給食の時です。「ガシャガシャガシャ!」と食器を放り投げるように片付ける生徒が数名目につきました。お椀がきちんと重ねられていなくても直さない生徒たちも・・・。

 生徒も慣れない中学校生活にちょっと疲れたようです。そこで、次のような話を5時間目にしました。
   
286《心はどこにあるのか?》
 優秀な成績で、有名私立の小・中・高校を卒業し、超難関大学をもトップで卒業した人が、やはり有名企業に就職したときのことです。頭のいい彼は、先輩に言われる仕事という仕事を全てやり遂げてしまうほど優秀でした。ところが、ある日先輩から次の言葉を言われます。「おまえの仕事には心がないんだよなぁ・・・」
 その言葉を聞いた彼は、真剣に悩みました。今まで解けない問題がなかった彼のことでしたから、本当に真面目に考えたのです。結果、自分を追い込み、ノイローゼになったそうです。会社も辞め、今ではもう75歳。その彼が、最近ようやく「心のありかが分かりかけてきた」と言うのです。
「扉を閉めるときには、心は、その扉を閉めた手に見える。思いっきり閉めれば、その人のすさんだ心がその手に映る。扉を優しく閉めれば、その動作に他人を気遣うその人の優しさをその手に見ることができる」「ばかやろう!と言ったとき、その口に心が見える」「ありがとう、と言ったとき、その口にその人の優しさが見える・・・」
「心は、ひょんな時に見えるんです。そして、それに触れたとき、他者は、はっとしたり、何か温かいものを感じるんです」※10年前に聞いた話です

 

 5時間目が終わり、掃除が始まりました。
生徒A「いいか。ここまでお前がふけよ。俺はこの続きをやるからさ!」
生徒B「先生、この黒板の下、とても汚いんですけど、雑巾で拭いていいですか?」
生徒C「先生、ほうきが足りません。どこかにありませんか?」
などなど、昨日のように率先して活動する生徒がまた沢山増えたのです。机運びに教室掃除ではない生徒が大勢手伝っている姿を見たときは、とても温かいものをクラスに感じました。「生徒の心が教室に満ちている」まさにその瞬間でした。

担 任「さぁ、今日はこれで終了!また明日だね。さよなら・・・」と今日も気持ちよく終わったと思っていたら?!
 
女子数人「女子は集合!ねぇ、みんなで部活見学に行こう!」と、みるみる大きな集団ができあがりました!
忙しいときこそ周りを気遣える1組の生徒に感激した午後になりました。
 
沼川西中学校1年1組学級通信  平成21年4月9日(木)№3

※生徒名、学校名は、実名ではありません。

 「頑張りたい」と生徒は思っています。「一生懸命にやりたい」「人の役に立ちたい」と思っているのです。時には、行きすぎた言動が見られるかもしれません。同じ過ちをして、叱られることもあるかもしれません。

 でも、少し冷静にさせてあげれば、また頑張ろうとする生徒になるのです。「指導したのにまたやって!」と、何度も同じ事で裏切られたと教師は思うかもしれません。でも、この子は、あの時、あの瞬間頑張ろうとしていたと言うことを忘れてはいけないと思うのです。どこまでも信じる。歯車が狂ったら支えてあげれば良いだけのこと。私はそう思って生徒に話をしていました。


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