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sakaT’s diary

不登校生徒が増えてきました。フリースクールが人気だとか・・・。学校は生徒にとってつまらないところ。うざいところ。・・・なのでしょうね。

《番外編 最近の出来事》

 つい最近のことですが、真弓さんがお弁当を持って私のクラスで1日過ごしていきました。
 今年度、私は特別支援学級の担任をしています。特別支援学級の担任をするのは、これが初めてなのですが、教師の支援の方法についていろいろ考えさせられた1年間でした。
  以前に、小学1年生と2年生の担任をしたことがありました。「人ってこういう風に成長していくんだ!」という、それはそれは驚きと感動とやりがいと、教育の重要性と面白さ、難しさ全てを味わうことができた貴重な経験でした。特別支援学級での教員生活は、それに肩を並べるほどの新鮮さが毎日のようにあり、本当に教師になって良かったと思っています。
 真弓さんは、今、障害者福祉施設で働いていて、とにかく人に寄り添う仕事をしたいと思っている緑山中学卒業の教え子です。その真弓さんから、県規模の大きな文化発表会が土曜日に開かれると聞き見学に行きました。真弓さんも施設の一員として発表する障害を持った方のサポートをしています。正直、私は涙しました。その大変さが目に浮かぶような気がしたからです。
 お弁当を持って学校にやってきた真弓さんにそのことを素直に話しました。「大変だね・・・」とです。すると、彼女は「そうですか?」とあっけらかんと言ってのけるのです。でも、続けて「このことかな?」と言って、「デパートなんかに利用者さんを連れていくと、周りでびっくりしたように見る人がいるんですけど・・・・」「それかな?」と。
 話を聞いていて、私は教師として忘れてはいけないものを忘れて、涙したことに気づきました。「真弓は、その人の心を理解しているのだ。寄り添っているのだ」ということです。話をしていて、正直恥ずかしくなりました。私は、偏見を持っていたのです。健常者の自分の方が幸せだと思っていたのです。あなたは幸せですか?というアンケートが行われれば、「100%幸せです!」なんて、絶対に答えない自分なのに、障害を持った人よりも幸せだと、自分勝手な偏見で差別をしていたのです。真弓さんのように、普通に接してみれば、「健常者より幸せじゃない」と思って生活していないことが分かるのです。
 私たちが日常抱く「困る」「不便」「怒る」「悲しむ」「笑う」などと同じものはあるけど、障害を持っているから幸せじゃないと言う考えに結びつけることはおかしかったのです。だって「不幸」と「不便」は、全く違うものですから。真弓さんは、それを毎日のように肌で感じて分かっているのでした。
また生徒から学ぶことができたと言うには、あまりにも恥ずかしいことを私は考えてしまいました。


高橋優 「ほんとのきもち」